不整脈

不整脈が気になられた方へ

不整脈が気になられた方へ

このページをご覧いただきありがとうございます。不整脈でお困りの方は年々増えており、当院へのご相談される患者様も多くらっしゃいます。また昨今、アップルウォッチを含めたスマートデバイスによる不整脈検知機能などからも、不整脈に対する関心は年齢を問わず高まっているかと思います。不整脈は無症状の方がいる一方で、動悸や脈の飛ぶ感じ、めまい、失神など症状は多岐にわたります。不整脈の診療で最も難しいことは、まれにしか出現しないものを、いかに効率よく見つけ出すことです。当院では通常の心電図検査だけでなく、24時間ホルター心電図や、最大7日間の測定が可能なホルター心電計Heartnote®を用いて、一過性の動悸症状でお困りの方でも不整脈を正しく診断し、お悩みが解決できるよう全力で対応しています。
また、24時間ホルター心電図検査であれば、取り外し当日に結果をご説明することにより、少しでも早く不安を解消できるよう心掛けております。正確な診断のもと、不整脈診療ガイドラインはもとより、不整脈専門医としてこれまで経験を積み重ねて参りました、最新治療やアブレーション手術など、患者様にとって最善の治療方針をご提案いたします。

不整脈とは

不整脈とは不整脈とは、脈が飛んだり、速くなったり、遅くなったりすることの総称です。
運動をしたとき、緊張したときなど、誰でも脈が速くなりますね。こちらは生理的な現象であり、病的なものではありません。また脈が飛ぶということも、30歳を過ぎたころから、健康な人にも見られる現象です。
一方で、病気を原因として起こる不整脈もあります。何もしていないのに1分間の脈拍が120回以上になる、動悸・めまい・息苦しさを伴うといった場合には、特に注意が必要です。

不整脈の種類

期外収縮
  • 本来規則的であるはずの脈拍が、不規則になる(飛ぶ)ことを指します。
  • 飛んだあとの拍動が強く感じられ、「ドキッとした」ように感じられることがあります。
  • 30歳を過ぎたころから、健康な人にも認められます。
徐脈性不整脈(徐脈)
  • 脈拍が正常値より極端に少なくなります(1分あたり50回以下)。
  • 単に「徐脈」と呼ばれることもあります。
  • 高度な徐脈の場合、失神や突然死に至ることがあります。
  • 本格的なスポーツをする人には、健康であっても、迷走神経の高ぶりによって生理的な徐脈が認められることがあります。病的なものではなく、治療は必要ありません。
頻脈性不整脈(頻脈)
  • 脈拍が正常値より極端に多くなります(1分あたり100回以上)。
  • 単に「頻脈」と呼ばれることもあります。
  • 脳梗塞の原因になったり、失神・突然死につながる危険な頻脈もあります。
  • 運動をしたとき、緊張したときなどは、健康な人でも頻脈になることがあります。病的なものではなく、治療の必要はありません。

不整脈の原因・症状

不整脈には、以下のような他の症状が伴うことがあります。

よくある症状

よくある症状

  • 動悸
  • めまい
  • 息切れ・息苦しい など

重症な症状

  • 失神
  • 突然死

種類別症状

期外収縮の場合

自覚症状がないことがほとんどです。ただ、胸痛、息苦しさ、胸の圧迫感を感じることがあります。また、脈が飛ぶことそのものを不快に感じ、ストレスになる人もいます。

徐脈性不整脈の場合

全身に送られる血流が低下するため、息切れ、めまいが起こりやすくなります。また、失神に至ることもあります。

頻脈性不整脈の場合

鼓動が速くなり、そのことを不快に感じたり、動悸を伴うことがあります。また、心臓のポンプ機能の空回りによって、吐き気、冷や汗、意識喪失などの症状を伴うことがあります。

原因

狭心症、心筋梗塞、心筋症などの疾患、甲状腺ホルモン・自律神経の異常などを原因として起こることがあります。そのほか、服用中の薬の副作用が、不整脈の原因になることもあります。
また、生活習慣病、喫煙、アルコールの飲み過ぎ、ストレス、睡眠時無呼吸などのうちの複数のリスクが重なって発生する不整脈もあります。
一方で、原因のはっきりしない不整脈も少なくありません。こちらの場合は、先天的または後天的に、異常な電気刺激を発生させることで生じているものと考えられます。

不整脈が引き起こす病気

不整脈の治療の合併症には、以下のようなものが挙げられます。

心不全

心臓のポンプ機能が低下し、全身に栄養・酸素を行き届かせることができなくなります。
最悪の場合、命にかかわることもあります。

脳梗塞

不整脈の1つ、心房細動は、脳梗塞を引き起こすことがあります。脳梗塞とは、脳の動脈が詰まり、脳が壊死してしまう病気です。
よく知られたように、命にかかわることがあります。またそうならなくとも、後遺症が残ったり、数年以内に再発したりする可能性が高くなります。

不整脈の検査

不整脈が疑われる場合には、以下のような検査を行い、診断します。

心電図検査

心臓の電気信号を拾い、波形として画像化します。ただ、検査時に偶然不整脈を捉えることは難しいため、次にご紹介する24時間ホルター心電図検査を行うことが多くなります。

24時間ホルター心電図検査

小型の装置を装着し、ご自宅での連続24時間の心電図波形を記録します。どのようなときに、どのような不整脈が起こっているかを、正確に知ることができます。

超音波検査(心エコー検査)

心臓の大きさや収縮、弁の動き、筋肉の厚さ・動きなどを超音波で調べられます。

自宅で不整脈セルフチェック

症状から確認する方法
  • じっとしているときにも拍動を感じる
  • 安静時やちょっとした運動で息切れ、だるさ、疲れやすさがある
  • よくめまいがする
  • 目の前が真っ暗になり、失神した
脈拍から確認する方法

Step1

手のひらを上に向けます。

Step2

その手の指先を少し上に向けたとき、手首に皺が寄りますので、そこに人差し指・中指・薬指の指先を当てます。

Step3

時計を見ながら1分間、脈拍を測ります。

Step4

1分間の脈拍が50回以下、100回以上、脈が飛んだり乱れているという場合には、不整脈を疑います。

不整脈の治療法

生活習慣の見直しや薬物療法を行っていきます。
ただし、カテーテルアブレーション治療、ペースメーカー治療が必要になった場合には、対応可能な連携医療機関へとご紹介します。

薬物療法

薬物療法抗不整脈の処方などを行います。
また、心房細動と診断された場合には、脳梗塞を予防するため、抗凝固薬を処方します。

カテーテルアブレーション治療

カテーテルを脚の付け根などの血管から挿入し、レントゲン装置や3Dマッピングシステムを用いて心臓まで進め、不整脈の原因となっている異常な回路や部位を焼灼する治療です。

ペースメーカー治療

徐脈の場合には、心臓にペースメーカーを植え込む治療を行います。一定のリズムで電気信号が送られることで、正常な拍動をサポートします。

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